近年、AI分野の発達がすごいですよね。特に、チャットGPTやClaudeのような対話型AIは、非常に高いレベルのパフォーマンスで私たちの作業を効率化したりアイデアをくれたりと、分野を問わずとても役立ちます。それは、ゼロから知識をくれるという点でも例外ではありません。
そこで、こう考えました。AIを使えば完全な初心者でもFX市場の分析をできるのでは?
といことで、対話型AI(ここではチャットGPTを使用します)にFXに関することをいろいろ聞きながら知識を身に着けていく過程をご紹介します!「FXって何?」という初心者のかたから「FX歴数年あります😎」というかたまで、新鮮な切り口でだれでも理解できて楽しめるよう説明していきます。それでは行きましょう。
FXとは?
まずは、FXとは何なのかという話ですよね。もう知っている人も多いと思いますが、全くの初心者から始めるという想定なので、ここからチャットGPTに聞いちゃいましょう。
以下では質問を「Q.」とし、チャットGPTの答えを「A.」としています。
Q. FXとは何ですか?
A. FXとは、「Foreign Exchange(外国為替)」の略で、外国通貨を売買する金融取引のことを指します。主に外国為替証拠金取引(Forex Trading)を指す場合が多いです。この取引では、異なる通貨の組み合わせ(通貨ペア)を取引し、その価格変動によって利益を得ることを目的とします。
FXの特徴
- 通貨ペア
例えば、ドル/円(USD/JPY)やユーロ/ドル(EUR/USD)など、2つの通貨の交換レートを取引します。 - レバレッジ
少ない証拠金で大きな取引が可能です(日本では最大25倍などの制限あり)。これにより高い利益を狙えますが、同時に損失リスクも増大します。 - 24時間取引可能
FX市場は主要な市場(ロンドン、ニューヨーク、東京など)が開いている限り、平日は24時間取引が可能です。 - 取引コストが低い
通常、スプレッド(買値と売値の差)が取引コストとなり、株式取引に比べると低コストで取引できる場合が多いです。 - 買いでも売りでも取引可能
相場が上がると予想した場合は「買い(ロング)」、下がると予想した場合は「売り(ショート)」のポジションを持つことができます。
FXのメリットとリスク
- メリット
- レバレッジを利用して少ない資金で大きな取引が可能
- 24時間取引で柔軟なタイミングを選べる
- 下落局面でも利益を狙える(売りから入る取引が可能)
- リスク
- レバレッジにより損失が大きくなる可能性
- 相場の急変動により予想外の損失を被ることも
- スワップポイント(利息)の変動リスク
FXは初心者にも人気がありますが、リスク管理や市場理解が重要です。初心者はデモ口座で練習するなど、慎重に始めることをおすすめします。
このような返事がきました。重要だと感じたところを黄色マーカーで引いてみましたが、端的にまとめると、FXは為替取引であり、安く買って高く売る(高く売って安く買う)ことで差額分を儲ける、小資金からでも取引可能なハイリスクハイリターンの投資ということですね。
補足
チャットGPTではデモトレードでまず練習することが推奨されていますが、実際にFXを始める場合はデモ口座で練習するのはお勧めしません。簡単に理由は、効率が悪すぎる、リアルトレードとメンタルが違いすぎることなどです。ただ、これらの問題は対処できます。見ていきましょう。
効率が悪すぎる
デモ口座では実際のレートと同じ動きをするので、一日にトレードチャンスが数回程度あればいいほうですし、土日には市場が止まっているため練習できません。それでは上達に相当の時間がかかってしまいますよね…。そこで、TradingViewのリプレイトレード機能を使えば一気に何日、何週、何か月でも過去の相場を進められ、練習しまくれます!!この機能は有料ですが、FXを本気で上手くなりたいと思うなら必ず購入すべきです。今後得られる利益に比べた投資額から考えれば、利率はとんでもないことになりますからね。また、TradingView自体は無料でアカウント登録できます。詳しくは今後解説していきますね。
リアルトレードとメンタルが違いすぎる
デモトレードはどこまで行っても仮想のお金のため、トレードするときに感じるマネープレッシャーが全くと言っていいほどないですよね。こんな状態でトレードしていたら勝っても負けても実際のメンタルと違いすぎるため、ほぼ意味がないと考えます。実際のトレードだったら、負けてしまうとティルト(合理的な判断をできなくなり、感情的な行動をしてしまう)という状態に陥ってしまい、”必ず”変なトレードをしてしまいます。そしてその結果さらに負けが続きさらにティルトに陥って…という悪循環に。
じゃあどうすればいいの??って話ですよね。こちらももちろん対処法があります。とても簡単な話です。「リプレイトレードで経験を積んで統計を取り、安定して1か月の期待値をプラスにできる実力が付いたらすぐにリアルトレードに移る、ただし1万円からスタートする」これにつきます。実際にやってみいればわかると思いますが、はじめは300円くらいの損失でも自分のお金なので結構ショックなものです。とりあえずは少額でマネープレッシャーに慣れるところから始めていきましょう。おすすめの証券口座は日本なら楽天証券、海外ならAxioryなどです。
FX市場を分析する
では、FXとは何なのかを理解したところで本題に入りましょう。チャットGPTにFX市場を分析する方法を聞いていきます。
Q. FX市場を分析する方法
A. FX(外国為替)市場を分析する方法には、主にテクニカル分析とファンダメンタル分析の2つがあります。それぞれの特徴と手法を解説します。
1. テクニカル分析
過去の価格データや取引量を基にして、今後の値動きを予測する手法です。
主なツール・手法
- チャート分析
- ローソク足: 値動きの視覚化に役立ち、トレンドや反転のシグナルを見つけやすい。
- 移動平均線: 短期・中期・長期の価格トレンドを視覚化。
- ボリンジャーバンド: 価格の変動幅を分析して、売買のタイミングを判断。
- オシレーター系指標
- RSI(相対力指数): 過熱感や反発のタイミングを判断。
- MACD: トレンドの転換点を探る。
- ストキャスティクス: 買われすぎや売られすぎを示す。
- 価格パターン
- 三角持ち合い: トレンドの継続や反転を予測。
- ダブルトップ・ボトム: 天井や底値を示唆。
メリット
- 過去のデータに基づいて分析できるため、明確な指標を持ちやすい。
- 短期的な取引に有効。
2. ファンダメンタル分析
経済指標や政治的要因を考慮して、通貨の価値を分析する方法です。
主な要素
- 経済指標
- GDP(国内総生産): 経済成長の指標。
- 雇用統計: 労働市場の健康状態を反映。
- インフレ率: 通貨の購買力を判断。
- 中央銀行の政策
- 金利政策や量的緩和は、通貨の需要と供給に直接影響。
- 地政学的リスク
- 政治的な不安定や国際紛争が通貨のボラティリティを増加させる。
- 市場のセンチメント
- 投資家心理やリスク選好・回避の動向。
メリット
- 長期的なトレンドを予測する際に役立つ。
- 根本的な価値を理解することで、大きな価格変動に備えやすい。
3. ハイブリッドアプローチ
多くのトレーダーは、テクニカル分析とファンダメンタル分析の両方を組み合わせて利用します。 例えば、ファンダメンタルで長期的な方向性を確認し、テクニカルでエントリーやエグジットのタイミングを決める方法です。
4. 補足: リスク管理の重要性
FX市場はレバレッジが効くため、適切なリスク管理が必須です。
- 損切りラインの設定: 過度な損失を防ぐ。
- 資金管理: 1回の取引でリスクを資産の1~2%に抑える。
- 感情を排除: 冷静な判断を優先。
5. 実際に分析する際の手順
- 取引する通貨ペアを選ぶ。
- 経済カレンダーを確認(重要指標の発表タイミング)。
- チャートでトレンドとサポート・レジスタンスを分析。
- ファンダメンタル要因で方向性を評価。
- エントリーとエグジットの計画を立てる。
これらを繰り返し実践し、トレード日記をつけることで、分析スキルを向上させることができます。
このような回答がきました。初心者にこの専門用語の連発はちょっと酷ですね。かいつまんで解説しますね。
テクニカル分析
FXには2つの分析手法があります。一つはテクニカル分析、多くのトレーダーはこちらを分析の主軸としています。テクニカル分析とは、過去の値動きの傾向からこれからの値の動き方を推察する分析手法であり、FXにおいては非常に再現性が高いです。なので、これからFXを始めるならばこの分析手法の習得が必須となります。また、長期的な目線は年単位のチャートで、短期ならば日、時間、分単位のチャートで分析できるため、汎用性もあります。
チャットGPTではいろいろな手法が示されていますが、とりあえずは気にしなくて大丈夫です。すべての手法は、ローソク足やチャートの形状、何らかのツール(インジケーターと呼ぶ)で売買圧を理解し、期待値の高い部分を可視化するためにあります。
ファンダメンタルズ分析
もう一つの分析手法がこちら、ファンダメンタルズ分析。これは国や企業の経済活動状況を示す基礎的な要因、またはその要因に基づいた分析手法です。この分析によって長期的な目線(上昇か下降か)を判断しているトレーダーは多いです。例えば、「FRB(米国の金融政策を決定する機関)は2024年の年末までに利下げする可能性を示唆しているからドル安の傾向が強くなりそう」などですね。
また、各国は定期的に経済指標を発表し、この前後では相場が荒れやすく、「このような時間帯ではトレードは避けよう」といった考えもファンダメンタルズ分析に含まれます。
ハイブリッドアプローチ
実際にトレーダーの集まる会に行ったことがあるのですが、大体のトレーダーがこの両方の手法を用いて分析しており、テクニカル対ファンダの割合は7:3から9:1のかたがほとんどだった印象です。あくまでファンダメンタルズ分析はおまけ程度ということですね。
ちなみに私見ですが、ファンダメンタルズ分析は経済指標の有無、それの重要度を確認すること以外には不要と考えています。理由は簡単に、以下の通りです。
- 予想通りの値動きになったとして、値動きの原因がその予想だったのかはわからないため統計が取れず再現性がない
- どのタイミングで上がり(下がり)始めるかは確かめようがない
- 経済ニュースをずっと調べ続けなければならないのが面倒、その割には恩恵が少ない
しかし、逆に言えば経済指標のチェックは相場が不安定なときにトレードしないために必須です。そこで、簡単にチェックできるサイトが経済指標カレンダー|みんかぶ FX/為替です。いつ、どの国で、どのような指標が発表されるのか、それはどのくらい重要なのかが一目でわかります。重要度が星3つ以上の場合にはトレードを避けるのが無難でしょう。
また、TradingViewも指標が発表される時刻がわかるため非常に便利です。TradingViewについては、今後詳しく解説する予定です。
リスク管理
FXをやる上で最も重要ともいえる考えの一つが、このリスク管理です。それぞれ詳しく見ていきましょう。
- 損切りラインの設定: もっと言うと、RRR(Risk Return Ratio : リスクリターン比、RRとも言われる)を1以上にする、つまり勝ったときの利益額のほうが負けたときの損失額より大きくなるようにすることです。この考えについては今後詳しく解説していくつもりです。
- 資金管理: 1回の取引での損失率をあらかじめ決めておくことによって予期せぬ損失をなくします。RRRの考え方と併用すると、例えば損失率5%固定でRRRが1.2だった場合、勝率45.5%以上なら資金が増えていく計算になります。このように、FXは勝率と利率を組み合わせた期待値で考えるべきで、期待値をプラスにすることがそのまま勝ちトレーダーになることを意味します。期待値の考え方についても、今後解説予定です。
- 感情を排除: 上記の内容をまとめると、いわゆる「損小利大」のトレードをしようという話だったわけですが、普通にやっているとその逆の「損大利小」のトレードになっていしまいます。これは、私たち人間はプロスペクト理論に支配されているからです。プロスペクト理論とは、簡単に言うと「同じ10万円でもそれを得たうれしさよりも失った悲しさのほうが2倍以上大きい」という心理のことで、このせいで適切な損切りができなくなったり、少しの利益で利確(利益確定の略)してしまったりします。なので事前に決めたRRRが1以上になるトレードだけをしようというわけですね。
終わりに
ここまでチャットGPTを使って完全な初心者からでもFXを理解し分析できるようになるのか試してみましたがいかがでしたでしょうか?やってみた感じでいうと、ちょっと専門用語が多すぎて初心者には厳しいかなというのが体感です。(もちろんそれぞれ聞けば詳しく教えてくれるでしょうが、聞きたい用語が多すぎてくたびれちゃいますね。)結論としては、若干お金はかかってしまいますが自分で本や教材を買ったほうが結果的には効率がよさそうです。
また、チャットGPTの始め方や使い方がよくわかっていない方は、ChatGPT(チャットGPT)とは?始め方から効果的な活用法まで詳しく解説をぜひご覧ください!
最後に、当ブログに掲載されている情報は、一般的な情報提供を目的としています。特定の投資助言や取引推奨を行うものではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。
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